2023-06-06
土地の所有者が変わる際におこなわなければならないのが「名義変更」です。
この名義変更は「所有権移転登記」と呼ばれており、登記簿上の不動産の状況や権利関係を明らかにするために必要な手続きです。
そこで、土地の名義変更が必要なケースや名義変更の流れと費用について解説します。
名古屋市の南区・港区・天白区・緑区・瑞穂区を中心に名古屋市全体で、土地を相続する予定がある方は参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
土地の名義変更が必要な場面は「相続」「財産分与」「売買」のときです。
それぞれのケースについて解説します。
相続により親などから土地を相続する際に名義変更が必要です。
名義変更は土地の所有者がおこなうのが原則ですが、所有者が亡くなっている場合は相続人が名義変更の手続きをおこなわなければなりません。
現在は、相続にともなう名義変更は任意となっており、名義変更をしないまま放置する方もいます。
しかし、名義変更をしないまま放置していれば、いざ土地を活用しようとした際に、所有者が把握できず活用できなくなる可能性があるため注意が必要です。
そのため相続が発生したら、できるだけ早く名義変更をおこなっておくことをおすすめします。
なお相続にともなう名義変更は、現在は任意となっておりますが、2024年4月1日から義務化されます。
離婚による財産分与が発生した場合も、名義変更が必要となることがあります。
財産分与とは、婚姻中に築き上げた財産を、離婚時にそれぞれ分け合うことを指します。
たとえば、共有名義の土地や建物を、離婚によりどちらかの名義に変更する場合に手続きが必要です。
この場合は、基本的に夫婦共同で申請をします。
土地を売ったり買ったりする場合も、土地の名義変更の手続きが必要です。
売買契約書を交わしただけでは、登記簿上の名義を変更することはできません。
そのため、土地の売買時も名義変更の手続きをおこなうようにしましょう。
また、手続きをおこなう際は売主と買主が共同で申請します。
通常、土地の名義変更は、売買が成立したあとの引き渡しのタイミングでおこないます。
なお、司法書士へ依頼するとスムーズに手続きが進むでしょう。
▼この記事も読まれています
不動産を相続するとどのような税金がかかる?税負担を抑える対策も解説!
\お気軽にご相談ください!/
土地の名義変更をおこなう際は、必要書類を揃えたり申請書を作成したりする必要があります。
手続きの流れは以下のとおりです。
それぞれの流れをご説明します。
土地の名義変更に必要となる書類は、相続・財産分与・売買など用途に応じて異なります。
とくに自分で手続きをおこなう場合は、必要書類の漏れには注意が必要です。
なかでも多人数が関わる名義変更は、必要書類も非常に多くなります。
どんな書類が必要なのか、事前にしっかりとチェックすることをおすすめします。
相続の場合の必要書類
相続により土地の名義変更をおこなう場合は、基本的に「固定資産評価証明書」「不動産を相続する方の住民票、戸籍謄本」が必要です。
またそれ以外に、遺言に基づいて相続する場合は、くわえて「遺言書」「被相続人の死亡時の戸籍謄本・住民票の除票」を準備しておきましょう。
遺産分割協議により相続する場合は、基本的な必要書類にくわえて「遺産分割協議書」「被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本・住民票の除票」「相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書」が必要になります。
財産分与の場合の必要書類
財産分与により土地の名義変更をおこなう場合は、旧名義人、新名義人により必要書類が異なります。
旧名義人の場合は「登記済権利証(登記識別情報通知)」「印鑑証明書」「固定資産評価証明書」が必要です。
また、新名義人は住民票を取得しておきましょう。
そのほかにも、離婚協議書や財産分与契約書、また双方の戸籍謄本も準備が必要です。
売買の場合の必要書類
売買により土地の名義変更をおこなう場合、買主は「住民票」の準備が必要です。
売主は「登記済権利証(登記識別情報通知)」「印鑑証明書」「固定資産評価証明書」が必要書類になります。
必要書類を準備したら、登記申請書を作成していきます。
登記申請書の用紙は、最寄りの法務局で取得することができます。
また、法務局のホームページ上からダウンロードすることも可能です。
相続・財産分与・売買とそれぞれのケースにおける記入例が掲載されているため、参考にすると良いでしょう。
登記申請書と必要書類は、土地がある地域の管轄の法務局へ提出します。
管轄の法務局が不明の場合は、法務局のホームページ上で確認することも可能です。
また、申請は窓口以外にも郵送・オンラインでの申請方法があります。
申請した書類に問題がなければ、土地の名義変更がおこなわれ、登記識別情報通知が交付されます。
申請からおよそ1~2週間程度で受け取ることが可能です。
注意点として、登記識別情報通知を紛失した際は再発行できないため、大切に保管しましょう。
▼この記事も読まれています
不動産を相続するとどのような税金がかかる?税負担を抑える対策も解説!
\お気軽にご相談ください!/
土地の名義変更には、登録免許税や必要書類にかかる取得費用、また司法書士への報酬が必要となることがあります。
土地の名義変更には「登録免許税」という税金がかかります。
登録免許税は、「固定資産税評価額×税率」で算出できますが、名義変更の用途によって税率は以下のように異なります。
なお、売買で建物と土地の両方を購入する場合、それが居住用であれば税率は0.3%へ軽減されます。
登記申請に必要な書類を取得する際にも費用がかかります。
たとえば、住民票や印鑑証明書の発行、また土地情報などを確認するための登記簿謄本(登記事項証明書)を法務局で取得する際にかかります。
主な取得費用は以下のとおりです。
なお、取得費用は自治体により異なります。
土地の名義変更を司法書士へ依頼する際は、報酬を支払う必要があります。
報酬の相場は、およそ5~7万円程度です。
ただし、相続のように戸籍収集が必要な場合は、手間がかかることから10万円前後の費用がかかることがあります。
なお、司法書士事務所によって支払う報酬は異なるため、事前に確認しておくと安心です。
土地の名義変更は、自分でおこなうことも可能ですが、専門である司法書士へ依頼すればスムーズに手続きをおこなうことができます。
とくに、親族関係が複雑な場合や名義変更に不安を感じる場合は、依頼することをおすすめします。
▼この記事も読まれています
不動産を相続するとどのような税金がかかる?税負担を抑える対策も解説!
土地の名義変更は、相続や財産分与、売買などさまざまな場面で必要となります。
自分で手続きをおこなう場合は、必要書類も多いため、事前に何が必要なのかを把握しておくとスムーズに手続きをおこなえるでしょう。
また、親族関係が複雑な場合や手続きに不安を感じる場合は、司法書士へ依頼することをおすすめします。
名古屋市南区の不動産売却なら「名古屋不動産売却センター」へ。
南区のほかに、港区・天白区・緑区・瑞穂区を中心に名古屋市全体で幅広く提案が可能です。
不動産売却だけではなく、仲介や買取もおこなっておりますのでお気軽にご相談ください。
この記事のハイライト ●空き家で発生する火災の原因としてもっとも多いのは放火である●放火犯のターゲットにされないようにするには空き家の管理を定期的におこなう必要がある●火災...
2023-02-14
この記事のハイライト ●相続したのが事故物件であっても固定資産税は発生する●固定資産税は「固定資産税評価額×標準税率(1.4%)」の計算式を使って求める●固定資産税は免税点...
2023-03-14
この記事のハイライト ●不動産売却により譲渡所得が発生している方と特例を利用したい方は確定申告が必要●不動産売却後の確定申告では譲渡所得の内訳書や登記事項証明書なども必要に...
2023-03-21
この記事のハイライト ●一般的な不動産売却にかかる期間は3〜6か月が目安●売り出し価格が高かったり立地条件が悪かったりすると売却に時間がかかる可能性が高い●不動産をスムーズに売却するには適正価格で売り出...
2023-05-23
この記事のハイライト ●即時買取とは条件が合い次第すぐに不動産会社が物件を買い取ること●即時買取はすぐに現金化できる点がメリットだが売却価格は相場よりも低くなりやすい●即時買取は価格よりもスピードを重視...
2023-05-16
この記事のハイライト ●事故物件であってもリフォームによって資産価値の低下を防げる●事故物件では水回りのリフォームは費用をかけてでもやるべきといえる●注意点は特殊清掃を済ませておくことやリフォーム会社に...
2023-05-09
この記事のハイライト ●不動産売却時には譲渡所得税・登録免許税・印紙税といった3種類の税金がかかる●譲渡所得税の税率は不動産の所有期間が5年を超えるかどうかで異なる●譲渡所得税は特例を利用することで負担...
2023-05-02
この記事のハイライト ●空き家も相続税の課税対象となる●財産の総額が基礎控除額を超えなければ相続税はかからない●被相続人が元気なうちに相続税対策をしておく 少子高齢化や核家族化によって、日本では空き家の...
2023-06-27
この記事のハイライト ●負動産とは、所有しているだけでマイナスの価値しか生み出さない不動産のこと●相続した負動産を処分したい場合は、まずは売却(買取)を検討してみると良い●相続放棄すると、負動産のみなら...
2023-06-20
この記事のハイライト ●相続人同士で遺産をどのように分けるか話し合うことを遺産分割協議という●遺産のなかに不動産が含まれる場合や遺産の範囲が不明確な場合はトラブルに発展しやすい●相続が発生する前から相続...
2023-04-11
この記事のハイライト ●不動産を相続すると登録免許税がかかり、場合によっては相続税も発生する●相続税は相続財産の総額が「基礎控除額」を超えた場合にかかる税金である●住宅資金贈与制度や相次相続控除など国が...
2023-02-14
この記事のハイライト ●空き家を管理する目的は、空き家の状態を維持するためと、特定空家に指定されないためである●空き家の管理をスムーズにおこなうためには、必要な道具と服装など事前準備が大切である●空き家...
2023-06-13
この記事のハイライト ●空き家を現状のまま売却すると解体費用がかからないなどのメリットがある●空き家を更地にしてから売却すると買主が見つかりやすい傾向にある●売却の際には、解体費用のほかに譲渡所得税や仲...
2023-05-30
この記事のハイライト ●空き家を放置すると老朽化により資産価値が減少するなどのデメリットがある●空き家を放置すると特定空家に指定され固定資産税が増額する可能性がある●空き家は放置せずに「古家付き土地」ま...
2023-03-14
この記事のハイライト ●相続後の空き家は、換気・通水・掃除の3つの管理方法が大切である●空き家を放置すると特定空家に指定されたり、所有者責任に問われたりとさまざまなデメリットが生じる●相続後の不動産を空...
2023-03-07
この記事のハイライト ●空き家をリフォームやリノベーションすると売却時に買い手が付きやすいなどのメリットがある●リフォームやリノベーションにかかる費用は工事内容や建物の状態によって変動する●工事内容によ...
2023-03-21
この記事のハイライト ●リフォームをしてから売却すれば、見た目の印象が良くなるというメリットはありますが、一方で費用を回収しにくいため注意が必要●リフォームが必要なケースでも、優先順位を付けて100万円...
2023-02-28