2023-06-13
空き家となってしまったけれど、どのように管理したら良いのか悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。
空き家は適切に管理しなければ、さまざまなリスクが生じるため、所有している間は維持管理に努めることが重要になります。
そこで空き家管理をおこなう目的や、自分で管理するために必要な道具と管理方法についてご紹介します。
名古屋市の南区・港区・天白区・緑区・瑞穂区を中心に名古屋市全体で空き家を所有していらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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空き家の管理は自治体などの条例により、所有者が管理することが義務付けられています。
しかし、なぜ管理が必要なのか、放置しておいてはダメなのか疑問を感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのため、まずは空き家管理の目的を把握して、自分で管理する必要性を理解することが重要です。
空き家を管理する目的には、主に以下の2つあります。
それぞれの目的を見ていきましょう。
空き家を適切に管理する目的は、空き家を維持するためです。
誰も住んでいない空き家は、老朽化が急速に進んでしまいます。
老朽化が進むと、腐食が進み倒壊のリスクも考えられます。
倒壊となれば、周辺住民にまで被害が及ぶ恐れもあるでしょう。
そのため、そのようなリスクを回避するためには定期的な管理が必要となるわけです。
具体的には、換気、通水や建物の状態を確認しておくことが大切です。
早い段階で発見できれば、早期対応ができ耐久性などを維持できます。
空き家を管理する目的のもう1つは、特定空家に指定されないためでもあります。
特定空家とは、空き家を放置した際に自治体などからペナルティが科される制度です。
近年は、空き家問題が全国的に深刻化しており、適切に管理されていない空き家が増加してきています。
そこで「空家等対策特別措置法」が定められ、適切に管理されていない空き家は「特定空家」に指定されることになりました。
特定空家に指定されると、以下のようなペナルティが科される可能性があります。
空き家を適切に管理していないと認められた場合、自治体により助言→指導→勧告→命令の順番で改善を要求されます。
はじめは適正管理を求める助言や指導がおこなわれますが、それに従わない場合は勧告されます。
勧告されてしまうと、改善がみられるまで住宅用地特例の対象から外れ、固定資産税が高額になる可能性があるため注意が必要です。
また、命令に背くと50万円以下の過料が科され、行政代執行により建物の解体がおこなわれる可能性があります。
このように特定空家に指定されると多くのリスクが生じてしまうため、定期的に管理をするように心がけましょう。
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実際、空き家を自分で管理する際は、どのような道具を準備しておけば良いのかご紹介します。
空き家の管理で準備しておきたい道具は以下のようなものです。
空き家ではカビなどが繁殖しやすいため、砂やホコリ、髪の毛、壁に付着した汚れなどは、隅々まで掃除するようにしましょう。
また、枯れ枝やごみを集める際は、手を傷つけないように軍手を付けておこなうと安心です。
なお、掃除により出たごみは、その日のうちに持ち帰って処分するようにしましょう。
空き家の電気を止めている場合は、懐中電灯も持参することをおすすめします。
そのほかに修繕箇所や雨漏り、破損などが気になる場合は、進行の状態を把握しておくためにカメラを準備しておくと良いでしょう。
空き家を管理する場合は、できるだけ動きやすく汚れても良い服装を心掛けましょう。
また、室内はホコリが溜まりやすくなっているため、戸外へ持ち運ばないように靴下を履いて作業をおこなうことをおすすめします。
夏の時期は害虫なども発生しやすいため、長袖・長ズボンを着用すると安心です。
冬は、防寒対策をしっかりおこなってから作業をすると、スムーズに進めることができます。
このように季節に合わせた服装を選ぶことが大切です。
そのほかに、必要に応じてスリッパや長靴なども活用し、効率的な作業をおこないましょう。
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最後に、空き家を自分で管理する際の方法とポイントをご紹介します。
空き家の管理でもっとも欠かせないことは「換気」です。
空き家は、湿気が溜まりやすくカビが発生しやすい状態になっています。
そのため定期的に換気をおこない、屋内に溜まっている湿気を外に逃してあげましょう。
また、忘れがちなクローゼットや押し入れ、シューズボックスも併せて換気することをおすすめします。
空き家の管理では、定期的な通水も大切です。
洗面所、キッチン、トイレ、浴室など通水可能な箇所はすべておこなうようにしましょう。
通水をすることで、給排水管からの悪臭や劣化を防止することができます。
空き家の管理では、ポストの点検も忘れずにおこないましょう。
ポストがチラシなどで溢れていると、空き家であることが一目瞭然となってしまい好ましくありません。
また、逆にポストの投函口をテープで止めていても、住んでいないことがわかってしまいます。
そのため、ポストはテープなどで止めずに、定期的にチラシなどは片付けておくようにしましょう。
建物に異常がないかを定期的に確認しておくことも大切です。
たとえば、雨漏りはしていないか、外壁の剥がれはないか、シロアリ被害にあっていないかなどを確認します。
雨漏りを放置しておくと、壁や畳などに大量のカビが発生することも考えられます。
そうなれば、建物自体の資産価値を大幅に下げることになりかねません。
そのため、定期的に建物の状態も欠かさずチェックをしておくようにしましょう。
空き家の管理が面倒な場合や、遠方にあり定期的な管理が難しいといった場合は、管理会社へ管理を委託したり売却を検討するのもおすすめです。
管理を委託すれば定期的な管理が不要になり、手間をかけずに済みます。
また、売却すれば固定資産税などの維持費が不要になります。
空き家は、築年数が経過すればするほど資産価値が下がるものです。
そのため、売れるときに売っておくのも1つの手でしょう。
空き家の売却には税金の優遇措置も受けられるため、売却も1つの選択肢として検討してみることをおすすめします。
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空き家を放置していると老朽化が進み、倒壊などのリスクが考えられます。
また、空き家を所有している間は自分で管理しなければならず、放置していると特定空家に指定される可能性もあります。
もし空き家の管理が難しい場合は、管理を委託したり売却を検討したりしてみると良いでしょう。
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